Ripple研究所

Rippleは金融の仕組みを本当に変えるか? -リップルの仕組みと用語の解説-

XRPはファンダメンタル的には無価値

Ripple社がXRPに投資することの価値について公式に声明を出している

doublehash.me

ripple labから公式声明もでている。

「多くの日本の会社が、XRPは短期的に魅力ある投資としてリップルを広告していることを耳にしますが、XRPはそういう物ではないことを Ripple Labs がアドバイス致します。」

なぜ無価値と言えるのか?

  • rippleはあくまで銀行システムの置換えであって、決済システムである
  • XRPというのはブリッジ通貨に過ぎない
  • ブリッジ通貨なので、銀行やカード会社はXRPを保持しない
  • XRPは長期ホールドする人がいない

XRPは、あくまで決済システムのなかのブリッジ通貨である。現実世界では、たとえば、タイバーツ建ての請求に対して、ブラジルレアルで払う場合。THB/BRLといった通貨ペアの交換は難しいので、BRL→USD→THBといったぐあいにUSDを通す。

同様に、rippleの世界では、BRL→XRP→THBという変換がなされる。XRPに対してそれぞれの通貨がレートを持っていれば、XRP経由で、どれとも交換できるということだ。これがブリッジ通貨の意味である。

たとえばrippleが広く金融決済に使われるようになっても、決済はそれぞれの通貨建てなので、銀行やカード会社はXRPを保持せず、必ず精算されて最後は通貨に変わるだろう。

XRPは決済システムのなかのブリッジ通貨なので、XRPの値段は実質的にはいくらでも良い。1円でも10円でもよい。XRPで送金するには、XRPを買った瞬間、他方では売るわけだから、最終的になにかの通貨に変換されて決済される。XRPを長期ホールドするひとがいないので、XRPの取引は、XRP価格にたいしてはニュートラルだ。

となると、このブリッジ通貨自体が値上って、キャピタルゲインを有むという気がしない。

XRPは(スパム防止のために)ネットワーク手数料として消費するという用途がありこれが唯一の実需だが、手数料があまりに低いため、ほとんど関係ない。

XRPはファンダメンタル的に言えば、ほとんど無価値である。