Ripple研究所

Rippleは金融の仕組みを本当に変えるか? -リップルの仕組みと用語の解説-

リップルの運営会社が倒産したらXRPはどうなる?

ビットコインは運営会社がないので倒産の心配がない?

XRPの前にビットコインについて考えて見ましょう。

ビットコインのような暗号通貨はノードが自由にネットワークに参加できる分散型管理システムなので、通貨を管理する中央銀行が存在しません。
ビットコインにおける新しい通貨の発行や、取引の詳細情報は、そのすべてがコンピューターネットワーク上に分散されて、 保存される仕組みです。(XRPも同じです)

この可視化された記録のおかげで、通貨の偽造や二重払いなどを防止することができます。すべての記録は残りますが、 その記録に個人情報は含まれません。

そのため、ビットコインが運営会社の倒産などで無価値になることはありません。
(世界中でインターネットが使えなくなれば無価値になるかもしれませんが・・・笑)

XRPはリップルラボという会社が中央管理している?

Ripple Consensus Ledger (RCL) が採用している分散型台帳技術では、コンピューターの計算による取引の承認を行うのではなく、 信頼できる一部の承認者(validator)による投票で承認が行われます。

この仕組みにより、 3~6秒という高速な取引承認を可能にしています。承認する人のリストはユニークノードリスト(UNL)と呼ばれており、 承認者のほとんどはRipple Inc.が管理しているサーバーです。よって中央集権的システムと見做すことができます

XRPも分散型台帳技術(ブロックチェーン)である

分散型台帳技術を使用しているため、リップルラボ株式会社が倒産しても、承認者(validator)は残るため、承認者(validator)が残っている間はそれらが処理を引き継ぐことになるので、XRPの価値が無価値になることは考えにくいでしょう。

ノードに参加できる組織はRipple inc.が選出した信頼できる銀行や金融機関なので、ビットコインよりも安全と見ることも出来ます。

非中央集権ネットワークへの移行

Rippleネットワークの普及に従ってRipple Inc.以外のValidatorの登場によって、将来的には非中央集権ネットワークになります。
Validatorが増えていくほど安全性が強化されていくと考えてよいでしょう。

XRPは将来廃止される可能性がある?

金融機関同士のボーダーレス即時送金が実現すればXRPの価値はゼロになります。
そうなればXRPは存在する必要性がなくなると考えている人もいるようです。
ただし、これに関してはリップル社が公式に否定しています。

結論

リップルの運営会社であるリップルラボ株式会社が倒産しても、分散型台帳ネットワークは残るので、すぐに無価値になることはない。

中央集権的ネットワークに近いとはいえ、デフォルトの危険性はないと言えると思います。

(とはいえ、当然のことながら取引価格には多大な影響が出るのでXRPの価格が暴落する可能性はあるでしょう)